愛知県には「好来系」というプチご当地ラーメンがある。元祖はその名の通り「好来」(1959年創業)だが、創業店はすでになくなっており、継承店と言われる「好来道場」を始め、そのお弟子さん、孫弟子の店を含めて30店舗くらいある。鶏ガラ・豚骨・魚介・根菜などを煮込んだあっさり白湯醤油味。薬膳ラーメンとも呼ばれていた。メニューは「松」「竹」「寿」と名付けられて、メンマ増し(竹)、肉増し(寿)などをそう呼んでいた。(松が基本)途中で辛味(ラー油)や酢(高麗人参酢)などで味を変えて食べることが多い。
弟子店の中でも人気なのは1976年創業の「好陽軒」(桜山)。42年の老舗だ。私は2000年に訪ねている。
そして今回紹介する「一陽軒」は、その「好陽軒」の息子さんの店。開店して4年も経つが今回が初訪。パッと見、「好来系」にも見えるので久しぶりに「好来系」の味を堪能しようと行ってみたが、少し雰囲気が違う。基本メニューの「極上豚骨」820円を注文。
待ってる間にもう少し調べてみたらこの店主、「博多一幸舎」でも働いていたらしい。オヤジの味をそのまま受け継ぐのではなく、豚骨ベースの好来系を新たに創り上げてしまったようだ。それで店名も「一陽軒」なのか。。。
店内に入ると綺麗に掃除が行き届いている。そして接客や挨拶が妙にしっかりしている。これほどの店はここ数年で出会えていない。でかいスープ釜(羽釜)があり、呼び戻し手法で炊いているらしい。メンマの雰囲気などは好来系。自家製の麺は茹で加減も良く、もっちりとおいしい。スープは濃いめの豚骨。
なにしろラーメンが出てきた時のオーラが良い。見た目がちゃんとしている。丁寧さが伝わってくる盛り付け。お店のオススメの食べ方である「途中で辛味を加え、最後には酢を加える」という好来流の食べ方は豚骨スープになっても実においしい。いや〜いい店だし何よりおいしい。好来とは随分違うし、「好来系」に加えるのもはばかれるほど違うが進化系(変化系)とも言えよう。












