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2018年5月27日の大崎裕史の今日の一杯

北海道札幌市南区澄川

貝出汁醤油

そろそろ父の話から入るのは失礼なくらいに活躍している息子さん。
札幌のラーメン界に大きな影響を残したであろう、父・長谷川朝也さんが急逝したのは2013年。50歳という若さだった。コレクターである私が地方のラーメン店主と親しくなることは珍しい。しかし、何度も会った。店にも通った。一日で4杯食べたこともある。

そして父の背中を見て育った息子の凌真さんが「麺処まるは BEYOND」を同じ年の年末にオープン。父の店「麺処まるは」を“超える”という意味でもあり、自分の名前“凌ぐ”という意味合いもある。そしてあっという間に人気店になり、今度はセカンドブランドとして「麺処まるはRISE」を立ち上げた。

若き店主はこちらにいる。新店への思い入れもあるのだろう。関西では流行りの貝出汁ではあるが、札幌ではまだまだ少ない貝出汁を使った店。貝出汁醤油800円を注文。あさりを効かせた清湯スープで貝好きにはたまらない。あさりの酒蒸しをイメージしたかのようなアルコール分(飛ばしている)も感じられ、実に面白い。動物系や煮干しなども加えて、軽めながらも旨味はたっぷり。香味油も貝のようだ。
麺は京都の麺屋棣鄂製細麺。(つけめんは地元の製麺所のものを使い分けている)
心の準備ができてなかったはずの自店オープン。そして2号店。まさに店名通り「BEYOND」して「RISE」である。父の口癖だった「マジっすか!」、空の上から息子の活躍を驚いて見ているはずだ。

お店データ

麺処まるは RISE

麺処まるは RISE

北海道札幌市南区澄川3条3丁目4-5(澄川)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。