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「ラーメン」@手打ラーメン ほうらいの写真 10日日曜、雲一つない空から日光が降り注ぎ、うだる暑さ。でも、休日はいつものお散歩。谷津商店街の「ほうらい」へ。
 決して広くはない通りに、街路樹が整然と並び、小さな店が身を寄せ合う、谷津商店街。週末の昼は子供たちの声が響き、まばらに人が行き交う、穏やかな雰囲気。「ほうらい」はその中ほどにある。
 明るい店内、奥で鳴るラジオの音が、店内に漂う。新聞をぼんやり眺めるおにいさん、テーブルで談笑する老夫婦、子供連れのお母さん、カウンター奥では女将さんと老婦人の世間話……。都心ではちょっと味わえないこの空気、かけがえのない静謐。
 「ラーメン」を注文、少し麺茹でに時間がかかるのか、8分程度で到着。では、スープを一口……穏やかな醤油味を、昆布と野菜の旨みが引き立て、豚骨・鶏ガラがそっと下支え。この優しく素朴な味は、無化調ならでは。
 麺は中太縮れで、手打ち独特の不規則性のある、軽い平打ち形状。小麦の甘さも程良く、しなやかな歯ごたえで食べ応えがある。チャーシューも薄小ながら、意外なほど美味で、スープともよく馴染んでいる。ま、乾燥ワカメはご愛敬か。
 優しく穏やかなこの一杯。柔らかな光に包まれた田園風景を描いた、水彩画を鑑賞しているような、深い落ち着きを与えてくれる……「美味しさ」にもいろいろな「形」がある。頭を突き抜けるような興奮を与えてくれる「美味しさ」もあれば、心を落ち着けリラックスさせる「美味しさ」もある。
 商店街の片隅で、子供もご老人も、若者も私のようなオッサンも、みな肩を並べて、同じ「味」に和み、くつろぐ……この境地、最もベーシックな公約数的な「味」にすれば、たやすく実現できるものか ? ……いや、それは出発点であって、そこからいかに「最大」公約数へ近付けるかに、こういう「味」の追求があるのだろう。絵画の世界で、音楽の世界で、そして私の仕事のような世界でも、それがいかに難しいことか。「ほうらい」の味には、研鑽に励む前向きな味が持つ、独特の「光」がある。
 黙々と働くご主人が輝いて見えた、日曜の午後でした。

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