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「サッポロ赤星→ 正油 ネギ + 辛ニラ」@鯨人の写真とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2026/02/25/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/p-FEp5BL2mM

 名店「くじら食堂」のDNAを受け継ぎつつも独自の「野趣」を追求する「鯨人」。西久保一丁目の角に店を構える「鯨人(げいにん)」 。ここは、東小金井の至宝として知られる「くじら食堂 nonowa」の姉妹店であり、店名に込められた遊び心と、提供される一杯の圧倒的な熱量によって、界隈のラーメン好きの心を鷲掴みにしている場所なのです 。

 店先に立つと、漂ってくるのは官能的とも言える濃厚な豚骨の香り。それは、丁寧に、そして力強く炊き上げられた出汁が放つ、抗いがたい誘惑の芳香です。リニューアルを経て、かつての「第一旭」を彷彿とさせる京都系スタイルから、より「鯨人」としてのオリジナリティを深化させ、野趣溢れるワイルドな一杯へと舵を切ったという噂は予々伺っておりました 。無機質な日常を打破し、心に火を灯すために必要なのは、こうした作り手の体温を感じさせる一杯に他なりません。

 清潔感のある店内の雰囲気は、女性や仕事中の人々をも優しく迎え入れる包容力がありつつも、これから始まる「食の格闘」を予感させる独特の緊張感に満ちています 。私は券売機の前に立ち、今日の相棒を「正油」のネギ増し、そして「辛ニラ」に定めました。もちろん、この探訪に欠かせない「サッポロ赤星」のボタンも忘れずに押し込みました 。




<サッポロ赤星> 琥珀の液体が喉を潤す!冷えた身体に静かな充足が広がる!現存する日本最古のブランド!

 赤星が誇る重厚な苦味と甘みのバランスは、これから対峙する濃厚な豚骨醤油スープを迎え撃つための、最高のプロローグとなります。席に着き、まずは「サッポロ赤星」が供されました。赤い星を誇らしげに掲げたラベルは、1876年の創業以来、日本のビール史を支えてきた伝統の証です 。冷え切ったグラスにトクトクと注がれる琥珀色の輝き。一口含めば、しっかりとしたホップの苦味の後に、熱処理ビールならではの麦芽のふくよかな甘みが追いかけてきます。この「赤星」という選択が実に見事なのです。

 洗練されすぎない、どこか無骨で厚みのある味わいは、この後登場するワイルドな豚骨醤油スープの油脂分を完璧に受け止めるための、強固な基盤となります。窓の外の冬景色を眺めながら、ビールの泡が弾ける音に耳を澄ませ、自分だけの「聖域」を確保する。このひとときこそが、日常のストレスから解放される最高の瞬間であり、一杯のラーメンに対する期待感を極限まで高めてくれるのです 。




<全体> まさにエバーグリーン!溢れんばかりの青葱が全体を覆う!五感を刺激する圧倒的力強さ!

 ついに運ばれてきた「正油 ネギ + 辛ニラ」。その麺顔を拝んだ瞬間、思わず感嘆の溜息が漏れました。そこにあるのは、規律正しい美しさというよりは、生命力に満ち溢れた「野趣」そのものの姿です 。

 特筆すべきは、丼を埋め尽くすほどの刻み青葱の圧倒的な量。まさに山盛りで、スープの熱によって立ち上がる葱の芳香が鼻腔をくすぐります。その脇には、京都系を彷彿とさせる煮豚の薄切りスライスが幾重にも重なり、さらに追加した「辛ニラ」の鮮烈な赤が、色彩のアクセントとして君臨しています。スープは少し白濁した濃厚な豚骨醤油で、表面には細かな脂の粒子が煌めき、底知れぬ重厚感を予感させます 。京都系の薄切り焼豚、もやし、多めの青葱というシンプルな構成を維持しながらも、それぞれの要素のインパクトが格段にパワフルに感じられる。この一杯に込められた作り手の情熱が、湯気と共に立ち上り、私の本能を呼び覚ますのです 。




<出汁> 京都系豚骨醤油を一段とリッチにそしてワイルドに昇華!豚骨の野性味あふれるエキス感!

 まずはレンゲを差し入れ、そのスープを一口。……重厚です。かつての「第一旭」を思わせる清湯寄りのスタイルからは明確に進化し、現在の「鯨人」はより乳化が進んだ、力強い豚骨エキスを感じさせます 。豚頭、ゲンコツ、豚足を2日間煮込み、骨が崩れるまで炊き上げられたというその出汁は、動物系の野趣なる風合いがスープ全体に溶け込み切っており、非常にリッチな感覚を覚えます 。

 そこに合わさる醤油ダレは、たまり醤油??ならではの、まったりとした深いコクと少しの甘みが特徴的です 。この「塩気の明確な輪郭」と「豚脂の重厚な甘み」のバランスが絶妙で、一口ごとに食欲を猛烈に加速させるのです。リニューアル当初よりも明らかにエキス感がアップしており、ワイルドさが増している印象を受けます 。時折、茹でたてのもやしから染み出すフレッシュな水分が、この強固なスープにわずかな清涼感を与え、飲み飽きさせないリズムを生み出しています 。




<麺> 滑らかな肌触りと心地よい噛み応え!丸みを帯びたフォルムは濃厚な出汁を完璧に纏う!

 続いて麺を引き揚げます。三河屋製麺によるその麺は、中加水系のストレート中細麺。角のない、ふっくらとした丸みを感じさせるフォルムが特徴的です 。箸で持ち上げると、濃厚なスープがしっかりと地肌に張り付き、その琥珀色の輝きを纏っています。

 ズズッと啜り上げれば、その滑らかな喉越しに驚かされます。しかし、ただ柔らかいだけではありません。歯を立てれば中心部の密度を感じさせるガッシリとした食感があり、後半にかけて柔らかさが出てくると、今度はモッチリとした表情に変化します 。この麺が、強烈な個性を持つスープと決して喧嘩せず、むしろその旨味を受け止める広大な器のように機能しているのです。

 地肌の滑らかさが出汁の持ち上げを助け、素地の風味を最後までしっかりと楽しませてくれる。このあたりに、くじら食堂譲りの製麺へのこだわりとセンスが光っています 。




<ネギ> 丼を埋め尽くすエバーグリーンの衝撃!ザクザクした鮮烈な食感と葱本来の甘みの二重奏!

 そして、この一杯の象徴とも言える青葱。デフォルトでも多めな設定ですが、トッピングで増したその量は、まさに「お祭り状態」と呼ぶに相応しい圧巻のボリュームです 。細かく刻まれた小口切りの青葱が、スープの表面を完全に覆い尽くしています。

 序盤は、そのフレッシュなザクザク感を楽しみます。青葱特有の爽やかな辛みと香りが、濃厚な豚骨の脂を鮮やかに中和し、口内をリセットしてくれます。そして中盤、熱々のスープに浸かってしんなりとした頃を見計らって麺やチャーシューと共に啜れば、葱の繊維から溢れ出す甘みが爆発。この「淡いザクザク感」から「弾ける甘み」へのグラデーションこそが、ネギ増しの真骨頂と言えるでしょう 。

 これほどの量がありながら、最後まで飽きさせないのは、葱自体の質の良さと、重厚なスープとの相性の良さを物語っています。まさに、ネギ好きにはたまらない至福の構成です 。




<チャーシュー> 薄切り煮豚の贅沢なる饗宴!部位の混じった豚肩ローススライス!出汁の旨味を吸い込む!

 スープの熱を帯び、今まさに食べ頃となったチャーシューに箸を伸ばします。部位の混じった豚肩ロースなどの煮豚薄切りスライスは、京都の名店の伝統を正統に継承する仕上がりです 。しかし、その量は一般的な「チャーシューメン」を凌駕するほどに盛り付けられており、箸を休める暇を与えません。

 この薄切りであることには、明確な機能美が存在します。薄いからこそ、漆黒の豚骨醤油スープが肉の繊維の奥深くまで瞬時に浸透し、肉自体の旨味とスープの重厚なエキスが口の中で見事に融合するのです。赤星の苦味で口を整えた後、このスープをたっぷりと吸った肉を頬張る。脂身の甘さと赤身の肉々しさが混ざり合い、最高の酒の肴としても、そして麺の伴侶としても完璧な役割を果たしています 。柔らかく、それでいて旨味がギュッと詰まったこの煮豚は、まさにこの一杯の屋台骨を支える重要な要素です。




<もやし> シャキシャキとした食感の救世主!茹でたてのもやしがもたらす清涼感と淡い甘味!

 もやしは、ワイルドな全体像にリズムと奥行きを与え、食の体験をより立体的なものへと変えています。葱と肉の山の下に、静かに、しかし確かな存在感を放って鎮座しているのがもやしです 。これがまた、重厚な一杯において極めて重要な役割を担っています。茹でたてで熱々のそれは、シャキシャキとした瑞々しい歯応えを完璧に維持しています。

 野趣溢れる濃厚なスープにおいて、もやしが放つ「清涼感」は、まさに砂漠のオアシスのような存在です。もやしから滲み出す淡い水分が、スープの塩気を適度に和らげ、同時に野菜特有の甘みを付与することで、味わいに奥行きを生み出しています 。麺と共に啜れば、モチモチとした麺とザクザクとした葱、そしてシャキシャキとしたもやしが織りなす「トリプル食感」のハーモニーを楽しむことができ、食べ応えを一段と引き上げてくれるのです 。




<辛ニラ> 投じられる紅の閃光!鮮烈なニラが鋭いキレと官能的な刺激を加え重厚な味が更なる高みへ!

 ここで、「辛ニラ」を投入します 。別添えの小鉢に盛られたそれは、深紅のタレを纏い、放たれるのを今か今かと待ち構えています。これを一気に丼の中央へ。

 スープに溶け出すや否や、マイルドながらもしっかりとした辛さが全体を支配し始めます 。ニラ特有のパンチのある香りと、唐辛子のピリッとした刺激が、濃厚な豚骨醤油の甘みとぶつかり合い、新たな次元の旨味を形成します。それは単なる「辛味の追加」ではなく、スープのコクをより鮮明に描き出すための「触媒」のような役割。ピリ辛好きな方にはたまらない、この「味の引き締め」こそが、最後まで飽きることなく、むしろ加速しながら完食へと向かわせる原動力となるのです 。





<味変化> 卓上の魔法が呼び覚ます眠れる獅子の咆哮!ニンニクが爆発的パンチ力と中毒性を吹き込む!

 終盤、私は満を持して卓上の「おろしニンニク」を投入します。この瞬間に、丼の中の世界は劇的な変貌を遂げます 。すでに辛ニラによって活性化されたスープに、ニンニクの刺激的な香りが加わることで、それはもはや抗いようのない「魔力」を帯びたものへと進化します。

 たまり醤油のコク、豚骨のエキス、ニラの風味、そしてニンニクの攻撃性。これらが渾然一体となり、私の味覚を蹂躙します 。この「パンチ力の爆発」こそが、鯨人のラーメンを完成させる最後の儀式なのです。生ニンニクをクラッシャーで潰すも良し、おろしニンニクでダイレクトに刺激を加えるも良し。自分好みの「極地」を追求できるカスタマイズ性の高さも、この店の大きな魅力と言えるでしょう 。




総じまして・・・「伝統の継承と野趣の革新!京都系の様式美を土台に武蔵野の地で独自に、そして逞しく深化を遂げたその一杯!」

 心と体を芯から震わせる、まさに「魂の糧」と呼ぶに相応しい傑作でした。武蔵野の地で、これほどまでに熱量と誠実さを感じさせる一杯に出会えた幸運を噛み締めずにはいられません。「くじら食堂」という偉大な系譜を受け継ぎながら、三鷹という街の空気感に合わせ、よりワイルドに、よりご飯が欲しくなるような「パワーアップした京都系」を提示するその手腕 。

 スープの一滴一滴に溶け込んだ豚骨の生命力、小麦の風味を最大限に活かした麺、そして丼を覆い尽くす葱と肉のホスピタリティ。それらすべてが一体となり、食べる者の心に確かな充足感と明日への活力を与えてくれます。赤星を飲み干し、濃厚なスープに溺れ、気がつけば丼は空。春を思わせる温かい風に吹かれながら三鷹駅へと戻る道すがら、お腹の底から湧き上がる温かさと、葱の香りの余韻に浸りながら、私はこの街の懐の深さを改めて実感したのでした。

 三鷹駅北口界隈で、ガツンと力強い、それでいて細部にこだわりが宿る至高の豚骨醤油を求めるならば、ここ「鯨人」は外せない選択肢となるでしょう。伝統を愛で、変化を愉しむ。そんなラーメン文化の醍醐味が、この一杯には凝縮されています。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと詠って、いつものように締めたいと思います!。


   三鷹路で
    春の陽気を
     背に受けて

    赤星映える
     葱の山かな


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!

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